おしらせ

大阪シティバスにおける36協定違反事象の発生と再発防止に向けての取組みについて

  • その他

 大阪シティバスは、去る2023年9月22日に公表しました中津営業所での時間外労働及び休日労働に関する協定(以下「36協定」という。)違反を受け、中津営業所以外の営業所において、2023年4月から7月までの間、また、全営業所の過去3年間の時間外労働の実態を調査した結果、36協定違反となる月80時間を超える時間外労働が発生していたことが判明しました。
 当社としましては、こうした事態を厳粛に受け止めており、お客さまをはじめ関係の皆様に多大なご心配とご迷惑をおかけしましたことを深くお詫び申し上げます。
 今後、二度とこのような事象を発生させないよう、再発防止に取り組み、労働時間の厳正な管理に努めてまいります。

1 概要
⑴ 中津営業所を含めた全営業所における2023年4月から7月までの間の36協定違反の調査結果
 ・延べ67人(実人数48人)が36協定違反となる時間外労働を行っていました。
 ・このうち時間外労働時間の最大は、月100時間52分でした。
 ・賃金の未払いの事実はありませんでした。
⑵ 全営業所における過去3年間の36協定違反の調査結果
 ・2022年度は延べ189人(実人数99人)が36協定違反となる時間外労働を行っており、このうち時間外労働時間の最大は125時間17分でした。
 ・2021年度は延べ88人(実人数64人)が36協定違反となる時間外労働を行っており、このうち時間外労働時間の最大は105時間28分でした。
 ・2020年度は延べ124人(実人数77人)が36協定違反となる時間外労働を行っており、このうち時間外労働時間の最大は118時間40分でした。
 ・いずれの年度についても、賃金の未払いの事実はありませんでした。

2 原因
 安定的な運転士の確保が困難な状況の下、会社として、
① 適切な要員配置
② 適正な労働時間管理
ができていなかったことが原因です。

3 対応状況と今後の対策
⑴ 現状
 中津営業所での36協定違反の発覚以降、本社管理職が運転士の時間外労働時間のモニタリングを実施し、公休出勤・超過勤務の平準化を指導することで日々の勤怠管理の徹底に取り組んでいます。また、取締役が積極的に関与し、現場任せにならない適切な勤怠管理がなされるよう、環境の改善に努めています。
⑵ 今後の対策
 さらなる徹底を図るため、今後、以下の対策に加え、組織風土の改革に取り組んでまいります。
① 業務量と要員数の適切なバランスを保つため、営業所間の要員調整等を適宜実施し、適正な労働時間管理、勤怠管理を行います。
② 2021年に更新した営業所管理システムを改修し、時間外労働時間の集計など勤怠管理がしやすい環境整備を図るとともに、適正に運用できるよう必要な研修や指導を行います。
 なお、課題の背景にある運転士の確保については、賃金アップによる待遇改善やライフスタイルに応じた多様な勤務制度の導入により、働きやすい職場環境の整備・充実を図り、離職防止と新規採用者の確保に取り組みます。
③ 36協定違反に対する認識を改め労務管理の重要性を全社に浸透させるため、全取締役・社員を対象に労務管理に関する社員教育や研修制度を整備し、徹底したコンプライアンス意識の浸透、労務管理の徹底に取り組みます。
 これに必要な組織風土、社員意識の改革については、バス事業の経験者以外の人材登用を進めることにより、確実に実施してまいります。

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